コーヒーと焼き菓子と雑談。座った場所が わたしたちの雑談カフェになる。2022.12.15.

コーヒーと焼き菓子と雑談。座った場所が わたしたちの雑談カフェになる。

コーヒーに凝ると店に入って飲むだけでは満足しなくなる。好きが高じて、いろいろな豆を好みに合わせて焙煎してもらい、自分で挽いて淹れるようになる。書棚にはコーヒーの歴史や作法やエピソードの本が数冊並んだりする。私の仲間はみんなそう。つくづく思う、カフェは文化だと。喫茶店、自宅、フリースペース……。どこで飲むにしても、コーヒーのたしなみは日常風景のひとつになっている。

午後3時前後に誰からともなく声掛けが始まる。声掛けがなくても、どこに集まっているかはすぐにわかる。他に用事がないかぎり、いつもの仲間がおやつを持って三々五々集まってくる。毎日会っていると同じ話になりそうなものだが、いえいえ、みんな話題が豊富。一番盛り上がるのがおやつの話。「丸ぼうろの『ぼうろ』って、ポルトガル語の“bolo”が由来なんだって」。直訳だと「ケーキ」の意味だったものが日本では焼き菓子の総称として広まったと知り、「へぇ~」と驚く。

買物や趣味やスポーツで出掛ける行動派が多いので、2、3人しか集まらないこともある。そんな時はお部屋カフェを開店して持ち回りで「店主」を演じる。店主になると、いっぱしのバリスタを気取ってとびきりの一杯を振舞う。お代はいただかないけれど、店主には自分流のコーヒー哲学を好きなだけウンチクする時間が与えられる。「お客」はおいしい一杯をすすりながらうなずいて聞き上手を演じる。

ここに引っ越してきてまもなく4年。部屋以外の共用部分の随所にくつろげるスペースが配置されているのがうれしい。私たちの「雑談カフェ」は、その日ごとに思いつくまま屋上で、庭のテラスで、食堂で、ホールで、談話室でオープンする。でも、時々自分一人で過ごす特別な時間を作るようにしている。自分の部屋で静かに楽しむコーヒーは一番気に入っているカップに注ぎ、一口目は目を閉じて飲む。

Solutionグランドマストなら

ご縁を育むコミュニティスペースが充実

グランドマストでは食堂をはじめ、ラウンジや多目的室など、入居者様同士が憩える交流スペースをご用意。入居者様同士のコミュニケーションの場としてご活用いただけます。また、物件ごとにご入居者様の希望を募ってイベントを企画・開催しており、新しいご縁を育むきっかけづくりとしてご参加いただいております。

写真は「グランドマスト勝どき」のラウンジルーム。重厚感をもたせたインテリアがホテルライクな空間を演出しています。

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