両親が僕らの近くに住んだのではなく、僕らが両親の近くに引っ越した。2021.04.27.
「静かに暮らすだけでは物足りない」、そう考えるシニアは頼もしい。
「前略 元気ですか?」から始まる母の手紙。メールやLINEを使いこなせるのに、手紙とは珍しい。恐る恐る行を読み進める。「あなたたちが家を出てからまもなく15年……住み慣れた家だけれど、二人には広過ぎる……それにこの郊外ではお出かけには少し不便……父さんも私もまだまだ趣味や新しいことに挑戦したいし……駅に近くて、都心に出るのにも便利な所に引っ越そうかなと考え中……」 ざっとこういう文面でした。
少年少女時代の僕や妹を育てるために働き盛りの頃に買って、暮らしてきた家を手放す。それは、僕らにとって思い出の場所がなくなることを意味します。実家がなくなると、子どもたちはお正月にどこに行けばいいのだろう……そんなことが頭をよぎりました。「ここに静かにこもって歳を取るか、マイペースでいきいき暮らすかの二者択一だとしたら?」という母の問いかけに、なるほど、後者の両親であって欲しいというのがホンネ。
「思い立ったが吉日」と言うのか「善は急げ」と言うのか、とんとん拍子に話を進めた二人は今、サービス付きの高齢者向け賃貸住宅に住んでいます。都心へのアクセスのいい中堅の学園都市で、郊外に負けず劣らず緑に恵まれた環境。河川敷や遊歩道もあり、1万歩の散策もすっかり日課になった様子。子どもたちを連れて妹家族と訪れた時、妻が「うらやましい」とつぶやいた。子どもが住みやすそうと言う。
両親の部屋は広く、子どもなら余裕で泊まれるし、ゲストをもてなす共用スペースもある。郊外の実家はなくなったけれど、ここが新しい実家になった気がします。
核家族化の時代、親族どうしがどんな「ソーシャルディスタンス」で付き合えばいいのか、理想はなかなか見えませんが、「ばあちゃんちの近くに引っ越したい」とせがむ子どもたちと、暗に「私も……」という表情を見せる妻に100パーセント同意するなら、僕らが両親の近くへ動くという「近居のカタチ」が見えてきます。
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子世帯にとっても魅力的な立地
近居には、両親のセカンドステージとなる住まいの近くに子世帯が住むという選択肢も。グランドマストは、落ち着いた環境にありながら、買い物施設や教育施設・公園など多彩な生活機能も近くにあり、都心へのアクセスも良好。子育て世代の暮らしにとっても理想的な立地です。
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「グランドメゾン江古田の杜」が立地する『江古田の杜』の敷地内には、子育て世代向けの分譲マンションと賃貸マンションが併設されています。
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